アキバのつぶやきBlog
2024.10.17
症候群
世間にはいろいろな症候群があります。肉体的というよりも精神的な部分が影響している症状と思います。その中で、カワカマス症候群というものがございます。潜在意識に興味をお持ちの方なら、ご存じの症候群かと思います。
カワカマスは小魚を食べる肉食淡水魚です。水槽の中に、小魚とカマスを入れるのですが、透明の仕切り板を設置します。カマスはエサを食べようと小魚に襲いかかるのですが、透明の板があり餌をとることが出来ません。それでも何度も試みるのですが、ついには諦めます。
その後、透明の板を外します。小魚を捕獲するかと思いきやまったくそのような行動を起こすことなく、ついには餓死します。一度ではなく、何度も同じ実験を繰り返しても、結果は同じでした。これは、何もカマスだけの事ではなく、象でも言われています。サーカスの象は小さい時に杭に足を縛られるそうです。何度も何度も抜け出そうしますが、痛みばかりで一向に抜けないので、抜こうという行為をやめます。大きく成長し、楽に杭を抜く力も持ち合わせているのに、杭を抜こうとしないそうです。カマスと同じ症状です。
そこで、実験で小魚を食べようとしないカマスが、もとどおり小魚を食べるようになる一つのきっかけがあります。それは、実験を経験していない新しいカマスを水槽に入れるのです。すると、新しいカマスが小魚を捕獲しているのを感知して、自分がカマスであるという本能を呼び覚まし、小魚を捕獲するというのです。
私たち人間であれば尚のこと経験しているのではないでしょうか?思い込みというのものです。潜在意識の浄化が大切と自己啓発ではよく言われます。自分にはできない、過去にこういうことが起こったから、今回もこうなるに決まっているという類の思考がそれです。これは本当に意識して改善していこうと思わない限り、オートマチックに働きだします。
疑ってばかりでは人生つまらないですが、何か新しいことに取り組むとか、新しいステージに上りたいなどの気持ちが発生したら、前提を疑ったり、過去の体験を払拭して、ゼロベースで考える習慣を身につけたいものです。同時に、新しいカマスのようなメンターとの出会いを求め、積極的に外部の人とコミュニケーションしていくことは大切な行動ではないでしょうか。