アキバのつぶやきBlog
2024.10.19
後知恵
私たちは、何かと結果から自分の意思決定の巧拙を慮ります。そして、後悔するという後ろ向きの感情に支配されるものです。これは何ともしがたい人間心理なのでしょうか?
そもそも、結果というのはその前に意思決定した後に、様々な想定外の事象が起こり起こるものと捉えれば、不確定要素の塊が結果として表象されると思います。将棋とポーカーの違いは、将棋は相手が意思決定する為の情報が、ほぼ開示されていて開示されていないのは相手の思考だけです。ですので、結構高い確率で起こりうる相手の打ち手が予想できます。だから将棋でアマチュアが藤井棋士に勝つことは、ほぼできないでしょう。
ところが、ポーカーのゲームでは、将棋以上にアマチュアが勝確率は高い。それは、不確定要素が将棋より多いから、偶然という運が大きく左右されるゲームだからです。ということは、人生や仕事においては、不確定な要素の中で、意思決定して前進していかなくてはなりません。こうすれば、必ずこうなるという現実はなく、「まさか」「想定外」という結果が頻繁に訪れるものです。
だから、運というものに、人は魅了され、占いに興じたりするのでしょう。古代から占いが絶えないのはそういう人間心理の中で連綿と受け継がれているのだと思います。私は、占い信じない質です。それは、自身が下した意思決定の良し悪は、誰にもわかず、神のみぞ知ると考えているからです。
結果に拘泥することなく、その時その時の意思決定の質を高める努力を続けることが大事なのかなぁと思います。