アキバのつぶやきBlog
2024年10月
2024.10.19
後知恵
私たちは、何かと結果から自分の意思決定の巧拙を慮ります。そして、後悔するという後ろ向きの感情に支配されるものです。これは何ともしがたい人間心理なのでしょうか?
そもそも、結果というのはその前に意思決定した後に、様々な想定外の事象が起こり起こるものと捉えれば、不確定要素の塊が結果として表象されると思います。将棋とポーカーの違いは、将棋は相手が意思決定する為の情報が、ほぼ開示されていて開示されていないのは相手の思考だけです。ですので、結構高い確率で起こりうる相手の打ち手が予想できます。だから将棋でアマチュアが藤井棋士に勝つことは、ほぼできないでしょう。
ところが、ポーカーのゲームでは、将棋以上にアマチュアが勝確率は高い。それは、不確定要素が将棋より多いから、偶然という運が大きく左右されるゲームだからです。ということは、人生や仕事においては、不確定な要素の中で、意思決定して前進していかなくてはなりません。こうすれば、必ずこうなるという現実はなく、「まさか」「想定外」という結果が頻繁に訪れるものです。
だから、運というものに、人は魅了され、占いに興じたりするのでしょう。古代から占いが絶えないのはそういう人間心理の中で連綿と受け継がれているのだと思います。私は、占い信じない質です。それは、自身が下した意思決定の良し悪は、誰にもわかず、神のみぞ知ると考えているからです。
結果に拘泥することなく、その時その時の意思決定の質を高める努力を続けることが大事なのかなぁと思います。
2024.10.18
競売
競売物件の件数は、コロナ禍の影響で増加の一途にあるとばかり思っていました。これこそが思い込みですね。今は便利な時代です。指一本で知りたいことにアクセスできます。こちらのサイトが検索で上位にあがってきたので、覗いてみますとこのところ減少傾向にあるとの事です。それと、落札価格も下落傾向との事です。
過去10年間で担保権の入札物件数は約半減との事です。一方で強制競売物件は減少しておらず、競売案件の占める比率が10対1から5対1と倍増しているとのことです。落札価格も基準価格を下回る物件が増加しているようです。(首都圏)
この現象をどう考えたらいいのでしょうか?
私は、今後は一転して増加傾向に転ずると思っています。
その根拠としましては、ゼロゼロ融資の返済は去年7月から本格化し、今年の4月に最後のピークを迎えました。ただ、中小企業の中には事業の継続が危ぶまれるケースが予想されるということで、政府は資金繰りの支援策をことし6月末まで延長しています。そして7月以降は、資金繰り支援をコロナ前の水準に戻すことになっています。
このことから、半年から7ヶ月先の来年4月頃から、担保権の競売物件が増えるのではないでしょうか。ゼロゼロ融資を受けられた経営者から聞いた言葉で印象深いのが、借りたお金といえども数千万円手元にあれば、「返したくない、手元に置いておきたい」という感情が沸き起こるとの事でした。
人間の所有欲というものです。不動産も、動産もいつかは手放す時が来るのですが、それに抗い続けるのが人間の性なのでしょうか。
2024.10.17
症候群
世間にはいろいろな症候群があります。肉体的というよりも精神的な部分が影響している症状と思います。その中で、カワカマス症候群というものがございます。潜在意識に興味をお持ちの方なら、ご存じの症候群かと思います。
カワカマスは小魚を食べる肉食淡水魚です。水槽の中に、小魚とカマスを入れるのですが、透明の仕切り板を設置します。カマスはエサを食べようと小魚に襲いかかるのですが、透明の板があり餌をとることが出来ません。それでも何度も試みるのですが、ついには諦めます。
その後、透明の板を外します。小魚を捕獲するかと思いきやまったくそのような行動を起こすことなく、ついには餓死します。一度ではなく、何度も同じ実験を繰り返しても、結果は同じでした。これは、何もカマスだけの事ではなく、象でも言われています。サーカスの象は小さい時に杭に足を縛られるそうです。何度も何度も抜け出そうしますが、痛みばかりで一向に抜けないので、抜こうという行為をやめます。大きく成長し、楽に杭を抜く力も持ち合わせているのに、杭を抜こうとしないそうです。カマスと同じ症状です。
そこで、実験で小魚を食べようとしないカマスが、もとどおり小魚を食べるようになる一つのきっかけがあります。それは、実験を経験していない新しいカマスを水槽に入れるのです。すると、新しいカマスが小魚を捕獲しているのを感知して、自分がカマスであるという本能を呼び覚まし、小魚を捕獲するというのです。
私たち人間であれば尚のこと経験しているのではないでしょうか?思い込みというのものです。潜在意識の浄化が大切と自己啓発ではよく言われます。自分にはできない、過去にこういうことが起こったから、今回もこうなるに決まっているという類の思考がそれです。これは本当に意識して改善していこうと思わない限り、オートマチックに働きだします。
疑ってばかりでは人生つまらないですが、何か新しいことに取り組むとか、新しいステージに上りたいなどの気持ちが発生したら、前提を疑ったり、過去の体験を払拭して、ゼロベースで考える習慣を身につけたいものです。同時に、新しいカマスのようなメンターとの出会いを求め、積極的に外部の人とコミュニケーションしていくことは大切な行動ではないでしょうか。
2024.10.15
ヒストリーとフューチャー
昨晩、たまたま着けたテレビで、「ファミリーヒストリー」が放映されていました。ゲストは石黒賢さんでした。お父様が有名プロテニスプレーヤーの石黒修さん。改めてそうだったなぁと記憶が蘇ってきたので、食い入るように見ました。父子ともに羨ましいほどの美男子です。
どんなご先祖様がいらっしゃるのか、興味が増す一方でした。芸能の系のご先祖様かなぁと思っておりましたら、意外というと失礼かもしれませんが、、父方母方の曽祖父が、国の重要な判断に携わっていたり、歴史に残る建造物を残されています。詳しくは、NHKプラスでご覧ください。
映像を見てますと、連綿とつながる血の系統とは、本当に神秘なものだなぁとつくづく思いました。一世紀以上前のご先祖の面影や雰囲気が現在生きている子孫に受け継がれています。仕草や、物事のこだわりであったり・・・。血は争えないものとよく言ったものです。
私にも子どもがいますので、孫ができ、ひ孫ができ、そしてその先へと血が受け継がれていくと考えますと、今生きている現在を価値高く生きて、後世に恥じない仕事を成し遂げないとダメだと思うのであります。
過去から未来の通過点に現在があります。瞬時に「今、ここ」は過去になります。だからこそ、未来から今にバックキャストして生きていく意識を持つことが大切だと思うのです。何事もありたい姿を思い描くことから始まるのではないでしょうか。
2024.10.14
もし、アマ!
来月は彼の国アメリカ大統領選挙が行われます。もしトラ!、トランプ大統領がハリス氏を破り、大統領に返り咲くとしたら、アメリカは世界各国との関係はどうなるのか、とても注目を集めています。そんな中、トランプ氏が大統領になることで、脅威に感じる人が多いのか、また暗殺未遂が起こったとの事です。
何がそうさせるのでしょうか?
経済格差が広がり、貧困層がより一層苦しめられると感じるからでしょうか?いずれにしても、トランプ氏の強烈なキャラクターと発言に、国民が翻弄されているのかなぁと思います。
政治の事は全く分からない分野ですので、傍観するしかないのが現状です。
我がお仕事においては、傍観者では長期的利益の確保を通じての社会貢献を、企業として成し遂げることが出来ません。常に変化する意識をもって、日々の仕事に従事していく心構えが大切になってきます。生成AIが進化してきている現状で、まったく異分野の企業が、我々の業界に進出することは十分ありうることです。
私が一番危惧しているのは、昨日のつぶやきではございませんが、Amazonの進出です。もし、アマ!が現実となりますと、単なる仲介業務にとどまらず、テクノロジーと物流の力を最大限に活用した、包括的なプラットフォームを提供してくるでしょう。AIやデータ分析、サブスクリプションモデル、フィンテック、ブロックチェーンなど、独自の強みをフルに活かしたアマゾンならではのサービスを展開し、従来の不動産業界に大きな変革をもたらす可能性が高いでしょう。
我々のような地場の中小不動産業者はどう対応していけばいいのでしょうか?高度なデジタル技術を持ち合わせない我々は、「アマゾンされない」ために、顧客第一視座で既存のビジネスプロセスを見直していく準備と実践が求められます。とてもハードルの高い課題を解決しなければならない時代になりました。
家を建てれば売れた時代、販売志向を向上充実させれば何とか売り上げを上げることが出来た時代から、顧客第一志向の時代と変化してきています。未来を悲観ばかりしていては進歩はございません。
具体的にどのようにすれば、顧客を創造できるのでしょうか?それにはまず、仮説と検証をくり返し新たな経営地盤を創り上げていこうという意志を強く持つことが、何をおいても大切と思います。
残された仕事人生をそれに賭してみるのも面白なぁと思うのでした。
2024.10.13
これからの不動産業について
私が不動産業界に身を転じたのは、早いものでもう25年近く前になります。当時は商報というこちらの会社が、物件の情報を紙媒体の小冊子に集約し、不動産業者に営業マンが手配りしていました。その頃は、駆け出しの営業マンで、費用対効果などにはまったく感心をいただきませんでした。ただただ、現地に来場してくださった過去のお客様宅に闇雲に訪問をする日々でした。
当時の会社が所属していた団体では、3ヶ月に一度の頻度で各支部ごとに研修会が催されていて、その出席によって新たな情報を交換したり、商売の状況の報告の場として活用していました。
また、物件をレインズへ登録する時は、マークシート式の専用の用紙があり、鉛筆で塗りつぶししたあと、FAXを用いて登録申請していました。面倒な作業でもあり、やはり物件の流通はよく取引する業者様に電話で伝えていたのを記憶しています。
このようなシステムでの営業活動なので、物件情報が一般のユーザー様に行く届く訳がございません。ですので、不動産を購入したいと思っている方は、自ずと不動産業者のドアをノックし、自分の希望する条件を当番で店にいた営業マンに伝えなくては、物件情報が取得できませんでした。それに増して、運と言いますか営業パーソンの質にも巧拙があります。
このような情報の非対称性の中で高額な不動産の購入を迫られていたことを思いますと、とてもリスクのある行為でした。
ところが、今はもう家にいながら、街を歩きながら、手元にある機械で瞬時に物件情報が手に入ります。不動産業者とユーザーの情報量は拮抗している時代で、優良な希少価値の高い人気物件は、ネットに出現する前に不動産業者に情報がもたらされるといった現状ではないでしょうか。
この物件情報入手の変化に、私たち不動産業者はどのように進化し向上していかなければいけないのでしょうか?深く深く思考を重ねて試行錯誤を繰り返し時代に合った営業活動を構築していかなければ、造語にありますbe Amazoned、「アマゾンされる」というビジネスの荒波に呑み込まれる日が近い将来訪れるのではないでしょうか?
商報さんが、現代でも元気に会社経営を継続されているのを知って、少し安堵を覚えました。
2024.10.12
平和
昨日、2024年のノーベル平和賞が発表されました。
日本の原水爆被害者団体協議会に与えられました。瞬時に思ったことは今頃という感覚です。
実は私のルーツは広島です。
まさしく、平和公園の西側に位置するところに、ご先祖の居がありました。
平和公園に訪れたとき、我がご先祖様の居があったところに佇みますと、切ないなんとも言えない感情に支配されます。
同時に同じ市民で一瞬のうちに命を奪われた人々の思いと、残された遺族の無念さと諦めを感じてなりません。
翻って、私がこのように命を授かって、お仕事をさせていただいているのは、ただの偶然なのかなぁということです。
父は、私からすると叔父にあたる弟と、母の実家に疎開していました。ですので、命を奪われることなく、今も生存させていただいております。
爆心地からは西へ約く40キロ離れている所でしたが、爆風によって校舎の窓ガラスが割れる凄まじさだったと、父は呟きます。その後は、兵隊さんや負傷した人々が続々と小学校の運動場に運ばれてきたと言ってます。思い出しくないのか、多くは言いません。私も突っ込んで聞く気持ちになれず、今まで過ごしてきました。
そんな中、なぜ今なのか!
来年は被爆80年だからなのでしょうか?同時にもっと早くに与えられるできものではなかったのかと思いました。
今後あってはならない一番悲惨な人害を、もっともっと世界の人々に知っていただき、二度と核兵器が使用されないことを願うばかりです。
2024.10.11
魔術師
営業ではほぼ車を使っています。一日に100キロ走ることもあります。おかげさまで、運転免許証はゴールドですが、つい先月一旦停止不備で2点減点7000円の罰金を仰せつかってしまいました。いつも、止まっているところなのですが、なぜがスーッと交差点に進入してしまいました。
そんな、日々の営業活動の中で、数字の意味を考えることが多々あります。それは、前を走っている車のナンバープレートが気になるのです。3298なら車がミニクーパーだからだろうなぁとか、510なら後藤さんかなぁとか、その他様々な数字が目に入ってきますので、どうでもいいのですが、推察してしまう癖があります。
数字も言葉も何かを抽象化したい時に使うものだと思っていて、とても便利な反面、扱い方を間違うと諸刃の剣となり、自分も相手も傷つける道具に替わります。抽象的に話してばかりだと、何を言いたいのか相手に伝わりづらいところもあり、厄介な代物です。
もっともっと、センスを磨き言葉と数字の魔術師と言われるように努力していきたいものです。
2024.10.10
査定依頼の結果
不動産一括査定と自動車一括査定のアナロジーを検証すべく、自家用車を査定依頼しました。メールで送られてくるのは、もっと詳しい情報があれば、高額査定の可能性があるので、車体の写真などを要求されました。面倒なのでスルーしていましたら、近所の中古自動車流通業者から査定金額の提示の連絡がありました。○○万円ですが、実車をみさせてもらえればもう少し高く出せるとのご回答でした。まぁ、そうなる流れは予想しておりましたので、丁重にお断りさせていただきました。
なんとも、中途半端な検証となりましたが、下取り価格の信憑性は担保できないなぁという結論に至りました。これは不動産にも当てはまることではないのかと思い、何か独自の売却サポートができないか模索しております。一括査定サイトを活用した、「マイホームナットク売却システム」とでも言いますか、喜んでいただけれる売却プロセスをご提供していこうと思うのでした。
2024.10.07
好奇心
どうもこちらのサイトが気になって、自分のマイカーを査定依頼してみました。どのようにして、査定価格の信憑性が担保されるのか知りたいからでした。
そもそも、中古自動車を売却するにあたり、住宅の売却のような仲介での売買というのは存在するのでしょうか?個人間での自動車の売買について、長い人生で意識したことがございませんでした。購入検討するディーラーの下取りで中古自動車を売却してきました。当然、下取りとなると、業者がその後に転売するので、個人に直接売却するよりも、廉価な査定価格になります。不動産でも同じ構造です。
不動産の場合は、時間的な余裕があるケースが多いので、仲介での売却が主となるのでしょう。早期に現金化したい場合や、住み替えするにあたり、売却金を購入の資金にするという場合は、いついつまでに希望の価格で売却できなければ、いくらで下取りするという特約付きでの契約があります。
一方で、自動車の場合は買い替えを検討した時点で、同時に売却するケースがほとんどです。時間的余裕といいますか、購入と売却がセットというのが、自動車の場合は常識となっているように思います。だからか、自動車の仲介での売買というのが定着しないのでしょうか?
そんな疑問があり、ネットで検索してみました。今は本当に便利な時代ですね。直ぐに自動車の仲介売買をしている会社があることが判りました。ただ実際の実務として、不動産で言うところの所有権の移転(名義変更)は誰がどのようにするのか、収益といいますか手数料はどのように設定するのか?(不動産では国により上限が決められています)。
また好奇心がムクムクと沸き起こってきました。これはいかん!時間がない!好奇心には注意が必要です。