アキバのつぶやきBlog

2024.11.04

識別情報

 不動産の所有者を証明するものとして、以前は登記済権利証というものがございました。2005年からは登記識別情報というものに移行して、コンピュータ管理が可能になりました。

現在はこの二つの権利証が存在しています。従来の登記済権利証は高級感ある和紙に文字で書かれていました。一方、登記識別情報はアルファベットと数字で作られた12桁のパスワードで管理されています。ですので、登記識別情報はパスワードに意味があり、パスワードを知っていることで不動産の所有者であることを証明できるということになります。そのため、パスワードは他人の目に触れないように管理する必要があります。ですので、登記識別情報の紙自体には特別な効力は存在しませんが、登記済権利証は紙自体に効力があることになります。

そんな中、12月より約20の自治体で、土地や建物など不動産ごとに17ケタの数字を割り振って住所を識別する「不動産ID」を使って、ビジネスを効率化する官民の取り組みが動き出すとのことです。日頃、実務をしてますと、この地名何と読むのだろうということが結構ございます。特に京都市内のお客様宅をカーナビに入力する時には、手間がかかりますし、該当地が見つからないことがあったりします。

これが、数字のみに置き換えることができれば、不動産業界はもちろんのこと、物流業界や損害保険業界などの企業の業務効率化につながることは必然だと思います。

なかなか便利な取り組みではないでしょうか。早く全国に普及することを願いたいです。

一方で数字で管理されるというデジタルな冷たさも感じます。

何事も一長一短あるのが世の中の真理ですので、良き面を見る習慣を身に着けていきたいものです。

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