アキバのつぶやきBlog
2025.01.07
因果のつながり
古い言葉に「恒産なくして恒心なし」がございます。孟子の言葉で、物質面で安定安心がなければ、精神面で不安定になるという意味といわれています。収入が安定的に入ってこないと、生活が乱れ犯罪に走りやすくなると言い換えれることができますが、果たしてそうだろうかと考える時がございます。確かにこのところ凶悪な犯罪が多発している感がございますが、それは日本人の収入が激減したからなのでしょうか。
武士は食わねど高楊枝という言葉がございます。お腹が減っても武士というものは、めった矢鱈と人様の食べ物を盗んだり、物乞いはしないという意味とすれば、精神が安定していれば、恒産がなくとも人の道を外す行為は慎めるものではないかと思います。
現代では、生活のために仕事しないと働かなければならないとよく言います。これも、反対から考えますと面白い。仕事をするために食べ物が与えられており、仕事をするために生活があると踏まえると、仕事が人間としての役目であり使命であるとストンと腑に落ちる。
生活のため、収入のため、家族のためを先に考えるのではなく、自分に与えられた仕事を第一とすれば、収入がすくなても大きな不平や不満という気持ちが沸き起こることはないのではと思うのですが、綺麗事すぎますかね?