アキバのつぶやきBlog
2025.01.17
30年
もう30年が経つのですね。当時は独身で奈良県の実家の近所で一人暮らしをしておりました。賃貸マンションの4階に住んでおりましたが、寝ている傍の窓から外に放り出されるのではないかという、大きな横揺れで目が覚めたのを、今でも記憶に残っています。直ぐにテレビをつける余裕がなくしばらく呆然としていました。
これは、早めに出勤しなければ、遅刻するのではないかという気持ちで、テレビをつけますと神戸で起こったというのが分かり、親戚の安否が気になりましたが、先ずは会社に行かなければという気持ちが強かった。上司への連絡も現代のようにスマートフォンは勿論なく、ガラ携も普及していなかった時代です。確か、外出時はポケットベルと公衆電話が、伝言の主流でした。ですので、とりあえずは会社に行き、上司の指示を仰がなければどうすることもできませんでした。
通勤電車は運行しておりましたが、途中で停車したり徐行運転で、通常の3倍ぐらいの時間で会社に着きました。会社のテレビをつけますと、被害の甚大さが伝わってきて、どう対応してよいのか焦るばかりでした。パラパラと上司と同僚が出勤してきましたので、少し安心したのですが、営業所が神戸にもありましたので、同僚への救援策を上司が指示し、バイクを数台近所のオートバイ屋さんで購入し会社のトラックに積んで運びました。被災地までは到底行き着くことが出来ずに、当時豊中にあった営業所にオートバイを下ろしたことを覚えております。
地震も自然現象である限り人間の力では制御できません。だから、発生する前から用心し、被害を最低限に抑える対策を心掛けなければならないと思います。近々に南海トラフ大地震が発生すると喧伝されています。誰もがいつ来るか分からないのですが、備えあれば患いなしです。30年前を思い起こし、自分でできる防災対策をしっかりと行っていきたいものです。