アキバのつぶやき
2025.02.13
目標設定にはふたつの特性がある!
目標を定めて仕事をすることが、モティベーションを維持して高い成果を実現するために必要と、昔から執拗に言われている法則です。ただ、私は幼少の頃のトラウマなのか、目標を掲げて仕事をすることに強い抵抗を感じて今に至っております。それは、目標の定義を何かを遂行するものであると定めていたからです。例えば、彼より良い成績をとるとか、オール5(五段階評価)の通知簿をとる、親に叱らないように勉強してテストで100点をとろうとかといった類の目標です。これを目標としますと、相手がすこぶる良い成績を打ち立てれば、いくら自分が努力して過去より高い点数を取得したとしても、達成することはできない。目標達成において、自己の力でコントロールすることができません。偶々、相手より良い点数を取れれば幸福感を味わいやる気のモティベーションも維持されますが、どうしても相手を乗り越えられない状態が続けば、自己嫌悪に陥り自暴自棄に追いやられることになるでしょう。
それでは、どのような目標設定をすることが、継続的向上への努力が実現しやすくなるでしょう。熟達度を目標にするということです。対象を自己の能力に焦点を合わせるということです。他社ではなく、自己の能力の向上度を目標に設定するのです。例えばある問題が発生したときに、以前は狼狽えていたが、今回は冷静に対処でき効果のある対策を打ち立てるように、これこれの知識を習得しようとか、こういう体験を1ヶ月に○○回行うというものです。あくまでも、数値化できる目標が必要です。こうなりたい、あのようになりたいといった抽象的な目標で終わるのではなく、それを数値化して振り返ったときに客観的に検証できる目標設定が必要です。
また、遂行目標志向が自分の性に合っているという方は、どれくらいできないか(他人より劣らない)に目標を向けるのではなく、どれくらいできるかに向けた目標を設定することが、モティベーション維持とパフォーマンスの向上に効果があるといわれています。自己の力を試すことにやる気を感じることができれば、思い通りの成果が得られなくても、目標達成に向けた継続した努力が習慣となりえるからです。習慣となれば人は苦痛を感じることなく行動を継続することがたやすくなります。そうなると、目標達成の確立は格段と高くなるのは必定ではないでしょうか。
今から、自分の目標設定の見直しを行い、長期利益を企業にもたれせるように、日々努力していきましょう。