アキバのつぶやき
2025.02.17
競争ではなく、競走でいこう!
優秀な経営をするには、様々な戦略があると、様々な著書で紹介されています。なかでも、競争戦略というものが一時もてはやされたことがあります。米国のマイケルポーター教授が提唱したことがきっかけで、ロングセラーとなって、今でも書店に置かれています。当時は秀逸の戦略だと喧伝され、猫も杓子も競争戦略、競争戦略だ!5フォース分析だ!とマスコミをはじめ大手企業で取り入れていました。気がつきますと、最近ではあまり耳にしなくなりました。当然のことですが、永遠に効果がある戦略というものは存在しないのが世の常です。ライバルもあの手この手で戦略を駆使し攻勢をかけてきます。
また、相互に競うことで、お互いが疲弊します。最後は体力のある企業が生き残ることになります。競争のない世界は存在しないのですが、争ってばかりではなく、お互いが力を合わせて走行するような社会が到来したらどうだろうと思います。
小学校の体育会では徒競走や、棒倒しの競技が無くなっていると聞きます。一等や二等という順位付けや勝ち負けといった競い合う競技は教育上良くないという理由なのでしょう。そこには、結果がすべてという思いが存在するからではないでしょうか?こちらでもつぶやきましたが、そのプロセスに重点を設け、他者と競う目的は、あくまで自分の体力なり走力を共に向上する手段とすれば、勝っても負けても感情論にはならないのではないかと思います。
私たちの仕事でも、他社より多くの利益を上げる事、売り上げを伸ばすことに執着するのではなく、お互いが長期の利益を確保しうる健全な企業となることを目指し日々の業務に走り続けていこう。