アキバのつぶやき
2025.03.02
土地を分割するには
昨日は、伯母の三回忌法要の為、お休みを頂きました。法要は一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌と行い、三十三回忌を区切りとして、年忌法要を切り上げることが大半だそうです。仏教では死後33年経つと、すべての人が極楽浄土へ行けると考えられているとのことです。宗派によっては、五十回忌まで行うのだそうですが、少子化の世の中に突入している日本では、どこまでこの行事が受け継がれていくのかと思いました。
さて、一筆の土地をいくつかに分割できる不動産取引を売却する場合は、様々な手間が必要です。地積が500㎡以上になる場合は、開発許可の取得が必要です。また、それ以下の地積であれば分筆するにあたり、隣地所有者間で境界の確定を行う必要があり、接道部分においても道路明示が必要です。ところが、もしそれらが取得できない場合は、取引完了には覚束なくなります。また、滞りなく出来るとしても、時間も費用も必要となります。一方で販売できる土地が複数になりますので、一筆でしか売却できない土地よりも高額で売却できます。
ただし、再販する条件に効率よく分割できるかどうかが、高額売却実現の分岐点となります。同時に、造成するにあたり、建物の解体費用以外に残土処分、また道路高低差が結構ある地所の場合には、新たな擁壁工事が必要となります。当然に費用がかさみますので、売却価格は低く抑えられることになります。
ひとつの同じ大きさの地所を売却するに際し、その土地の持つ顔によって、売却価格に大きな差が出るという事になります。ということは、今から新たに土地を購入し新築を建てる計画をお持ちの方は、将来の売却を想定したバックキャスト思考で、購入の是非や金額の妥当性をしっかりと吟味し検討することが大事となります。
情報化時代におきましても、それを検討するにあたり、一般の消費者だけではそう簡単には判断できないので、恐縮ではございますが、弊社のような不動産業者への相談は必要ではないかと思います。