アキバのつぶやき

2025.03.17

転職は冒険なのか?

 新聞は定期購読することをやめて10年以上になります。一昔前は、各新聞販売店から勧誘者が飛び込みで訪問してこられましたが、今は訪問されることはなくなりました。手を変え品を変え交渉されたものです。新聞はほぼ休日に行く図書館で一週間分を読むのが習慣となりました。日々の速報はWebですぐ読めるので、紙面を毎朝読む必要性がなくなりました。

私は、日経新聞を主に読むのですが、株式欄や経済面の記事よりも、コラムやエッセイ欄です。興味深いのが、キングカズこと三浦知良氏のコラム、「サッカー人として」がございます。なかなか本質を突いた内容が書かれていて、思わずうなづくことがあります。
それ以外では、紙面下段の広告欄にざっと目を通します。どんな新刊本が出ているのか、面白いキャッチフレーズはないかといった感じで読むのですが、以前から気になるフレーズがあるのです。

それは、「転職を冒険にするな!」というキャッチフレーズです。

私が社会人になった40年近い前は、転職が当たり前ではなく、終身雇用制度が根強く残っていた時代です。ですので、転職することはネガティブにとられがちでした。三度転職したら、まともな職には就けないぞ!いといった会話が交わされていました。転職するのはその人に欠陥があるからという先入観が横行し、転職を繰り返すごとに年収アップは期待できるものではございませんでした。

ところが、現代では真反対で、転職しないほうが能力が劣り、どこかに欠陥がある社員のように見られる時代となりました。それだけ、転職というものに、日本の労働者が抵抗感を抱かなくなってきたということでしょう。それとどうしても私の中で、消化できない転職があります。それは、一度辞めた会社に戻るという転職です。なぜそれができるのか、また企業もどうして許容するのだろうか。

退職する理由にもよりますが、ほぼ職場での人間関係や仕事内容、賃金の劣悪さが原因で、転職を考えるとすれば、元の会社に再就職するというのは理解に苦しむばかりです。転職したものの、元の会社のほうがよっぽど良かったということなのだろう。でも、見切りをつけて或いは啖呵を切って辞職したのだろうから、意地でも転職を成功させようと努力しようとしないのだろうか。

日経新聞のキャッチフレーズは、しっかりと自分のスキルや転職先の状況を分析して、後悔しない転職先を選択しましょう!という意味が込められていると思いますが、安易に元の会社に再就職できる間口が広がっている現代では、「転職で冒険してみよう!」というキャッチフレーズのほうが、時代を反映していると思う私は、ただの天邪鬼なのだろうか。

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