アキバのつぶやき
2025.04.20
トップの任期は長い方が良いのか、短い方が良いのか?
すっかり桜の花も散り、4月も下旬。
新年度になり、大手民間企業様や官公庁では、人事異動で慌ただしい日々をお送りされている方が多いのではないでしょうか。公務員や従業員には、仕事をするにあたり、任期という時間の制約は一般的に存在しません。政治家や企業の役員などは、任期が定められています。
今、世界を騒がしているアメリカ大統領の任期は4年で、最長8年と定められています。8年以上はいくら世論が認めたとしても、大統領を続けることはできない法律となっています。これは、民主主義を守るために定められたのでしょうか。
任期の最長期間を設けるという事のメリットのひとつに、その人間の独自色を組織に蔓延させることを防止できるといわれています。フジテレビの不祥事事件も、一人の役員の長期在任が元凶との報道がございますが、その真意は定かではございません。確かにひとりの人間が長期的に権力を持つと、あまり良い風土を生むことが少ないという考えもございます。
しかし、トップが立派な志と信念の持ち主であれば、任期の長短によってそのような事態は、招かないのではないかと思います。
また、人間とは易きに流れやすい弱い生物と自覚していれば、身辺には、迎合する人間ではなく、物言う有能な人材をそろえ、その進言に素直な心で受け止め、過ちを犯さぬように事前に防ぐ仕組みを作っているのではないでしょうか。
歴史でみましても、徳川家康しかり、徳川四天王として、酒井忠次・本多忠勝・榊原康政・井伊直政の4人が仕えてくれたおかげで、江戸幕府を開くことができたのでしょう。
任期が短すぎると、功績を焦るあまり、無理や不正を起こす原因になりますし、長すぎると独裁的な世の中を構築する原因になります。という事で、トップの任期は長短ではなく、その人間のもつ資質によるところが大きいということになります。
よってトランプ大統領の就任を、まだ3ヶ月と受け止めるか、もう3ヶ月も経ってしまったと感じるか、皆様はどうでしょうか?