アキバのつぶやき
2025年03月
2025.03.04
梅の花
昼食を頂いているときに、何気なく自宅の庭に目を向けたとき、白いものが目に入ってきました。何だろうと思い、窓際に近寄りますと、数年前に台風で倒木した梅が、白い花を咲かせています。添え木をして何とかもちこたえてくれて、今に至ります。生命力はなかなかもって力強いと感じます。
白い花を眺めていながら、花と実はどういう関係で成り立っているのかという意識に向かいました。その理由は、先日の法事の席で、親戚の家で梅酒を作っている話が交わされたのを思い出したからです。それは、「梅の実が全くできなかったので、梅酒が作れなかった」という会話です。
「どこに原因があるのかわからないが、年によって梅の実が成るか、成らないか年によってバラバラだ」
私としましては、同じところに昨年と変わらず存在している梅の木が、その年の何かの変化によって、実をつけるかどうか変わるということに、不思議さを強く感じていたこともあり、ふと庭の梅の白い花を見て、あれ!一体どっちが先で実がなるのか?という疑問が沸き起こったのです。
冷静に考えますと、花が咲いてその後に実がなるのが自然ですよね。調べますと、梅は五月下旬に実をつけるとのことです。ということは先の会話は、昨年の5月以降に実がならなかったので、おっそ分けできる梅酒が、今年はないということだったのでした。
この認識から得ることは、仕事も時間的に間といいますか、タイムラグがあるのだということです。行動した後に、すぐに成果を求めようとせっかちな気持ちで仕事に取り組むのではなく、長期的視点をもって人のためになることは何であり、それを為すべきものはどういう仕事とかと見定めなければなりません。そして、その中から効果が最大化できる仕事を設計し、創造していこうと思うのでありました。
果たして我が家の梅は、五月に実を成すのでしょうか?
2025.03.03
いろいろな地図に感謝
私たちの仕事で必須のものは地図です。ゼンリンさんの住宅地図にはじまり、グーグルマップの活用、不動産取引に必要な公図など、様々な地図が仕事をする上で必要です。営業の場面ではナビゲーター役として、グーグルマップさんには大変お世話になっています。また、業務において大切な地図といえば、公図と法14条地図というものがございます。この二つは同じようで違います。
公図は、必ずしも正確ではないとはいえ、地番ごとに線引きされていて、現地とともに公図を確認することができ、おおよその土地の位置、形状、隣地との関係等を知ることができます。一方の14条地図は、法務省の事業として地籍調査を実施し、立会いや測量を行って作製された地図です。
現地復元能力を有する高精度な図面ということですね。(方位・形状・縮尺ともに正確)ですので、すべての土地が14条地図として備え付けられているわけではなく、全国の法務局において約50%の普及にとどまっているようです。
私たちが物件の境界や地積を把握するには、物件に14条地図が備え付けられていればありがたく感じるものです。特に私道負担がある土地を扱うときは、心理的にとても安心感を持つことができます。
そう考えますと、地図というのは様々な場面で私たちに安心をもたらしてくれる貴重なツールですので、感謝して大切に扱っていきたいと思います。
2025.03.02
土地を分割するには
昨日は、伯母の三回忌法要の為、お休みを頂きました。法要は一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌と行い、三十三回忌を区切りとして、年忌法要を切り上げることが大半だそうです。仏教では死後33年経つと、すべての人が極楽浄土へ行けると考えられているとのことです。宗派によっては、五十回忌まで行うのだそうですが、少子化の世の中に突入している日本では、どこまでこの行事が受け継がれていくのかと思いました。
さて、一筆の土地をいくつかに分割できる不動産取引を売却する場合は、様々な手間が必要です。地積が500㎡以上になる場合は、開発許可の取得が必要です。また、それ以下の地積であれば分筆するにあたり、隣地所有者間で境界の確定を行う必要があり、接道部分においても道路明示が必要です。ところが、もしそれらが取得できない場合は、取引完了には覚束なくなります。また、滞りなく出来るとしても、時間も費用も必要となります。一方で販売できる土地が複数になりますので、一筆でしか売却できない土地よりも高額で売却できます。
ただし、再販する条件に効率よく分割できるかどうかが、高額売却実現の分岐点となります。同時に、造成するにあたり、建物の解体費用以外に残土処分、また道路高低差が結構ある地所の場合には、新たな擁壁工事が必要となります。当然に費用がかさみますので、売却価格は低く抑えられることになります。
ひとつの同じ大きさの地所を売却するに際し、その土地の持つ顔によって、売却価格に大きな差が出るという事になります。ということは、今から新たに土地を購入し新築を建てる計画をお持ちの方は、将来の売却を想定したバックキャスト思考で、購入の是非や金額の妥当性をしっかりと吟味し検討することが大事となります。
情報化時代におきましても、それを検討するにあたり、一般の消費者だけではそう簡単には判断できないので、恐縮ではございますが、弊社のような不動産業者への相談は必要ではないかと思います。
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