アキバのつぶやき
2025年04月
2025.04.05
礼儀とメリハリのある仕事
解体工事を業者様に依頼する時は、必ず二社或いは三社に見積もりを依頼します。不動産査定で言いますと一括査定という感じでしょうか。当然のごとく、一番お安い業者様に依頼するのですが、実際にお仕事をしてもらわないとその仕事の品質というものは分からないので、価格だけで決定するのはリスクがございます。良い仕事というのは事後性が強く、発注する前に判断することは非常に難しい。価格だけで判断してお仕事を依頼したが、結果は品質が低く、手間と時間がかかり結局は、高くなったという経験がございます。
低額な請負工事等であれば、次の案件からはその業者様を外すという選択ができます。しかし、マイホーム建築や、不動産取引では、ほぼ次の回はございません。業者選択に失敗したと分かったときには、もうすでに契約済みというケースが多いのが現状です。立場を変えて、営業パーソンがお客様から依頼を受けた仕事に対して、すべてを受けるという事はどうでしょう?時間も労力も限りあります。また、自身の得手不得手や状況を判断すれば、丁重にお断りして違う仕事に注力するほうが成果をあげることが出来る場合があると思います。
質の高い仕事を実現しようとするならば、断るべき仕事はお断りし、メリハリのある行動を心掛けることが大事だと思います。そして、そこには礼儀を尽くさなければいけません。黙って仕事に着手しないで放置するのではなく、かくかくしかじかこういう理由でお断りしますと、勇気をもって毅然として対応していくことが必要です。
これは、依頼する場合も同じことが言えるのではないでしょうか。他社に依頼することになったなら、はっきりとそれを相手側に伝えることが、依頼者としての礼儀ではないかと思いました。お断りを言うのは気が引けますが、相手の立場にたって伝えるべきことは伝えるという礼儀を尽くしていこう。
2025.04.04
関税をあげる事で、自国が潤うのだろうか?
経済の仕組みは正直なところ疎いので、トランプ大統領の意図がどこにあるのか理解ができません。一般的に関税をあげることで、海外製品が高くなり、国内製品が相対的に安く感じられるようになります。これにより、国内産業が競争力を維持しやすくなります。特に、発展途上国や新興産業では、関税によって自国の企業を守り、成長を促進する効果が期待できます。
今回のトランプ大統領の言い分は、自動車分野で言いますと、国内メーカーが安い輸入車によって、苦しめられているから関税をあげ、国内メーカーの競争力を高めるという事になるのでしょうが、本質は価格が安いだけで海外の輸入車が買われているのだろうかと思えてなりません。メーカーとしての努力不足により、消費者に受け売れてもらえる車を製造してこなかったという事もあるのではないでしょうか。
ですので、単に関税をあげて競争力を維持向上できるか疑わしいのではないでしょうか?国内メーカーの車が安くなったとしても、魅力のない車を購入しようという消費者はいないと思われます。
トランプ大統領のことですから、そんなことは分かっているのでしょうが、株価も連日の暴落で不安な気持ちが増しています。関税引き上げは本当に、アメリカ経済にとって有効な手段なのか判断するにはもう少し時間が必要ですね。
2025.04.03
新年度の建築基準法改正と建築条件付土地の将来
新年度になりますと、様々な方面で法改正が施行されます。我々の業界では、「脱炭素社会の実現に資するための建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部を改正する法律」が一番に注目されています。概要といたしましては、「原則全ての新築住宅・非住宅への省エネ基準適合の義務付け、構造規制の合理化などに係る規定について、公布の日から3年を超えない範囲内において政令で定める日から施行することとされています。」
これは、2050年の脱炭素社会実現に向けての法改正と受け止められます。
一方で建築予算が高くなり、原価も高騰することになりますので、地場の工務店様や中小の分譲業者にとりましては、厳しい経営環境を強いられるのではと思います。そういったところからか、建築条件付きで売り出していたが、一定期間販売できない土地は、建築条件を外して売却する土地が増えてきているように感じます。
自社の住宅を建てることに誇りをもって頑なに建築条件を外さなかった業者様が、そうは言っていられなくなってきたのでしょう。ある面、まっとうな経営判断だと思うばかりです。
弊社は不動産業の免許以外に建設業の免許も所得しており事業を営んできましたが、コロナ以後の建設資材の高騰で、事業形態を土地売買にシフトしました。自社の事業への思いに執着してしまい、企業としての使命を果たせないという事態になることは避けなくてはなりません。
今回の法改正において、これからの土地売買をどのように設計していくことが大切かを、しっかりと社内で議論し、社会に貢献できる企業としての変化を止めることなく、継続していかなければいけないと気持ちを新にしたのでした。
2025.04.01
新
今日から新年度の始まりです。我が末娘も、新入社員として本日より新たに社会人の仲間入りを果たしました。親としましては、肩の荷がおりた感じですが、本人はそれなりにプレッシャーを感じていることでしょう。
慣れないことや、初めて会う先輩社員との関係など、「新」から「慣れ」になるまでは、緊張感をもって業務に臨むことになります。これは、新社会人だけではなく、新たに転職を果たした方も同じ感覚ではないかと思います。
新しい職場の慣習に早く慣れようと、過去の自分を改めなくてはいけない場面に遭遇することは、多々発生します。そこで、それをストレスとして感じ、それに押しつぶされて、結果転職は失敗だったと感じるか、一方でこれが自己向上のチャンスだと前向きにとらまえるかで、その後の人生は大きく分かれれることになります。
新年度を迎えて、改めて「新」をどう自己に落とし込み、社会の役に立てられる仕事に転嫁できるか思考を深め、粛々と日々の業務を遂行していきます。
本日は、エイプリルフールですが、最近ではあまり言わなくなったように感ずるのは、私だけでしょうか?
昔、エイプリルフールの朝日新聞の天声人語欄で、「日本ウソツキクラブがあるらしい・・・」という書き出しで、当時の政治を揶揄する論考が掲載されています。それに対し、政府は真面目にまた怒りの声明を発表するという、何とも笑えない対応をしたとのことです。
現代では、許されない行為になるのだろうけれど、指摘されたほうも、ユーモアセンスで受け止めるコメントを発信するといった心の余裕というものを持ちたいと思う、新年度のスタートとなりました。ユーモアを磨くには、噓を言っても許される新社会が構築できれば、戦争もなくなるのではないでしょうか。
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