アキバのつぶやき

2024.10.18

競売

競売物件の件数は、コロナ禍の影響で増加の一途にあるとばかり思っていました。これこそが思い込みですね。今は便利な時代です。指一本で知りたいことにアクセスできます。こちらのサイトが検索で上位にあがってきたので、覗いてみますとこのところ減少傾向にあるとの事です。それと、落札価格も下落傾向との事です。

過去10年間で担保権の入札物件数は約半減との事です。一方で強制競売物件は減少しておらず、競売案件の占める比率が10対1から5対1と倍増しているとのことです。落札価格も基準価格を下回る物件が増加しているようです。(首都圏)

この現象をどう考えたらいいのでしょうか?
私は、今後は一転して増加傾向に転ずると思っています。

その根拠としましては、ゼロゼロ融資の返済は去年7月から本格化し、今年の4月に最後のピークを迎えました。ただ、中小企業の中には事業の継続が危ぶまれるケースが予想されるということで、政府は資金繰りの支援策をことし6月末まで延長しています。そして7月以降は、資金繰り支援をコロナ前の水準に戻すことになっています。

このことから、半年から7ヶ月先の来年4月頃から、担保権の競売物件が増えるのではないでしょうか。ゼロゼロ融資を受けられた経営者から聞いた言葉で印象深いのが、借りたお金といえども数千万円手元にあれば、「返したくない、手元に置いておきたい」という感情が沸き起こるとの事でした。

人間の所有欲というものです。不動産も、動産もいつかは手放す時が来るのですが、それに抗い続けるのが人間の性なのでしょうか。

2024.10.17

症候群

 世間にはいろいろな症候群があります。肉体的というよりも精神的な部分が影響している症状と思います。その中で、カワカマス症候群というものがございます。潜在意識に興味をお持ちの方なら、ご存じの症候群かと思います。

カワカマスは小魚を食べる肉食淡水魚です。水槽の中に、小魚とカマスを入れるのですが、透明の仕切り板を設置します。カマスはエサを食べようと小魚に襲いかかるのですが、透明の板があり餌をとることが出来ません。それでも何度も試みるのですが、ついには諦めます。

その後、透明の板を外します。小魚を捕獲するかと思いきやまったくそのような行動を起こすことなく、ついには餓死します。一度ではなく、何度も同じ実験を繰り返しても、結果は同じでした。これは、何もカマスだけの事ではなく、象でも言われています。サーカスの象は小さい時に杭に足を縛られるそうです。何度も何度も抜け出そうしますが、痛みばかりで一向に抜けないので、抜こうという行為をやめます。大きく成長し、楽に杭を抜く力も持ち合わせているのに、杭を抜こうとしないそうです。カマスと同じ症状です。

そこで、実験で小魚を食べようとしないカマスが、もとどおり小魚を食べるようになる一つのきっかけがあります。それは、実験を経験していない新しいカマスを水槽に入れるのです。すると、新しいカマスが小魚を捕獲しているのを感知して、自分がカマスであるという本能を呼び覚まし、小魚を捕獲するというのです。

私たち人間であれば尚のこと経験しているのではないでしょうか?思い込みというのものです。潜在意識の浄化が大切と自己啓発ではよく言われます。自分にはできない、過去にこういうことが起こったから、今回もこうなるに決まっているという類の思考がそれです。これは本当に意識して改善していこうと思わない限り、オートマチックに働きだします。

疑ってばかりでは人生つまらないですが、何か新しいことに取り組むとか、新しいステージに上りたいなどの気持ちが発生したら、前提を疑ったり、過去の体験を払拭して、ゼロベースで考える習慣を身につけたいものです。同時に、新しいカマスのようなメンターとの出会いを求め、積極的に外部の人とコミュニケーションしていくことは大切な行動ではないでしょうか。

2024.10.15

ヒストリーとフューチャー

 昨晩、たまたま着けたテレビで、「ファミリーヒストリー」が放映されていました。ゲストは石黒賢さんでした。お父様が有名プロテニスプレーヤーの石黒修さん。改めてそうだったなぁと記憶が蘇ってきたので、食い入るように見ました。父子ともに羨ましいほどの美男子です。
どんなご先祖様がいらっしゃるのか、興味が増す一方でした。芸能の系のご先祖様かなぁと思っておりましたら、意外というと失礼かもしれませんが、、父方母方の曽祖父が、国の重要な判断に携わっていたり、歴史に残る建造物を残されています。詳しくは、NHKプラスでご覧ください。

映像を見てますと、
連綿とつながる血の系統とは、本当に神秘なものだなぁとつくづく思いました。一世紀以上前のご先祖の面影や雰囲気が現在生きている子孫に受け継がれています。仕草や、物事のこだわりであったり・・・。血は争えないものとよく言ったものです。

私にも子どもがいますので、孫ができ、ひ孫ができ、そしてその先へと血が受け継がれていくと考えますと、今生きている現在を価値高く生きて、後世に恥じない仕事を成し遂げないとダメだと思うのであります。

過去から未来の通過点に現在があります。瞬時に「今、ここ」は過去になります。だからこそ、未来から今にバックキャストして生きていく意識を持つことが大切だと思うのです。何事もありたい姿を思い描くことから始まるのではないでしょうか。

2024.10.14

もし、アマ!

 来月は彼の国アメリカ大統領選挙が行われます。もしトラ!、トランプ大統領がハリス氏を破り、大統領に返り咲くとしたら、アメリカは世界各国との関係はどうなるのか、とても注目を集めています。そんな中、トランプ氏が大統領になることで、脅威に感じる人が多いのか、また暗殺未遂が起こったとの事です。

何がそうさせるのでしょうか?

経済格差が広がり、貧困層がより一層苦しめられると感じるからでしょうか?いずれにしても、トランプ氏の強烈なキャラクターと発言に、国民が翻弄されているのかなぁと思います。

政治の事は全く分からない分野ですので、傍観するしかないのが現状です。

我がお仕事においては、傍観者では長期的利益の確保を通じての社会貢献を、企業として成し遂げることが出来ません。常に変化する意識をもって、日々の仕事に従事していく心構えが大切になってきます。生成AIが進化してきている現状で、まったく異分野の企業が、我々の業界に進出することは十分ありうることです。

私が一番危惧しているのは、昨日のつぶやきではございませんが、Amazonの進出です。もし、アマ!が現実となりますと、単なる仲介業務にとどまらず、テクノロジーと物流の力を最大限に活用した、包括的なプラットフォームを提供してくるでしょう。AIやデータ分析、サブスクリプションモデル、フィンテック、ブロックチェーンなど、独自の強みをフルに活かしたアマゾンならではのサービスを展開し、従来の不動産業界に大きな変革をもたらす可能性が高いでしょう。

我々のような地場の中小不動産業者はどう対応していけばいいのでしょうか?高度なデジタル技術を持ち合わせない我々は、「アマゾンされない」ために、顧客第一視座で既存のビジネスプロセスを見直していく準備と実践が求められます。とてもハードルの高い課題を解決しなければならない時代になりました。

家を建てれば売れた時代、販売志向を向上充実させれば何とか売り上げを上げることが出来た時代から、顧客第一志向の時代と変化してきています。未来を悲観ばかりしていては進歩はございません。

具体的にどのようにすれば、顧客を創造できるのでしょうか?それにはまず、仮説と検証をくり返し新たな経営地盤を創り上げていこうという意志を強く持つことが、何をおいても大切と思います。

残された仕事人生をそれに賭してみるのも面白なぁと思うのでした。

2024.10.13

これからの不動産業について

 私が不動産業界に身を転じたのは、早いものでもう25年近く前になります。当時は商報というこちらの会社が、物件の情報を紙媒体の小冊子に集約し、不動産業者に営業マンが手配りしていました。その頃は、駆け出しの営業マンで、費用対効果などにはまったく感心をいただきませんでした。ただただ、現地に来場してくださった過去のお客様宅に闇雲に訪問をする日々でした。

当時の会社が所属していた団体では、3ヶ月に一度の頻度で各支部ごとに研修会が催されていて、その出席によって新たな情報を交換したり、商売の状況の報告の場として活用していました。

また、物件をレインズへ登録する時は、マークシート式の専用の用紙があり、鉛筆で塗りつぶししたあと、FAXを用いて登録申請していました。面倒な作業でもあり、やはり物件の流通はよく取引する業者様に電話で伝えていたのを記憶しています。

このようなシステムでの営業活動なので、物件情報が一般のユーザー様に行く届く訳がございません。ですので、不動産を購入したいと思っている方は、自ずと不動産業者のドアをノックし、自分の希望する条件を当番で店にいた営業マンに伝えなくては、物件情報が取得できませんでした。それに増して、運と言いますか営業パーソンの質にも巧拙があります。

このような情報の非対称性の中で高額な不動産の購入を迫られていたことを思いますと、とてもリスクのある行為でした。

ところが、今はもう家にいながら、街を歩きながら、手元にある機械で瞬時に物件情報が手に入ります。不動産業者とユーザーの情報量は拮抗している時代で、優良な希少価値の高い人気物件は、ネットに出現する前に不動産業者に情報がもたらされるといった現状ではないでしょうか。

この物件情報入手の変化に、私たち不動産業者はどのように進化し向上していかなければいけないのでしょうか?深く深く思考を重ねて試行錯誤を繰り返し時代に合った営業活動を構築していかなければ、造語にありますbe Amazoned、「アマゾンされる」というビジネスの荒波に呑み込まれる日が近い将来訪れるのではないでしょうか?

商報さんが、現代でも元気に会社経営を継続されているのを知って、少し安堵を覚えました。

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